2005年10月08日

犬と地震

灘区に移ってすぐに、ゴールデンレトリバーが1頭で歩いているのを見た。
汚れて、毛玉を付けて、それでもしっかりと散歩しているように見えた。

どうしたんだろうと妹と話していた。
更地になった所で、1頭で住んでいると言う話を聞いた。
毎日歩いていたのに、そのうち見かけなくなって忘れていた。

あの犬はどうなったのだろう。
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2005年10月07日

犬と地震

震災後2年経って、今住んでいる灘区に引っ越しをした。

王子公園で、毛の長い小柄な白い雑種の雌犬と知り合いになった。名前は忘れてしまった。震災で飼い主がいなくなったのを引き取ったと言っていた。新しい飼い主の女性がグラウンドを走るのをじっと見ていた。大事にされていた。しかし、いつも少しうつむいて歩いていて、寂しげに見えた。その犬は数年前に死んだ。

もう1頭、近くを流れる川の横の公園で、白い雌犬の飼い主と親しくなった。犬の名を、勝っちゃんと言った。勝ち負けの勝つだと教えてもらった。この犬も、やはり、震災ではぐれていたのを引き取ったと言っていた。引き取った時で、12歳位だろうと獣医が言ったと言っていた。震災に勝ったから、勝っちゃんにしたと言っていた。大切に育てられていたが、はかなげで寂しげあった。3年位前に老衰で死んだが、最後までよく面倒を見てもらっていた。そして死んだ後、ご主人が、これでやっと自分の震災が終わった気がすると言っていた。
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2005年10月06日

犬と地震

公園や、駅前のレンガ道に、覆いを掛けた大きな檻が何個も置かれていた。覗いてみると、大型犬が窮屈そうに入っていた。
ほとんどの避難所では、犬は入れてもらえなかった。運動場に繋がれた犬もいた。
テント住まいをして、一緒に居る事を選んだ人もいた。

幸いな事に。ドンの避難した小学校は、犬と一緒に居る事が出来た。同室にマルチーズがいた。廊下には、黒っぽい中型の雑種がいた。階段の所にはウサギがいた。運動場のテント住まいの中には何頭かの犬が居た。異常な雰囲気を感じていたのかもしれないが、みんな大した騒ぎも起こさずに、たくさんの人と共存していた。

動物愛護協会の人達が、犬と猫の食物を配ってくれた。町では喫茶店が、焼き損ねたワッフルを犬に振舞ってくれた。支給される弁当の大半を犬に食べさせていた私には、うれしかった。
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2005年10月05日

犬と地震

地震の後、ほこりが舞う壊れた建物の間を、数頭の犬が汚れ、痩せて、目をうつろにし、震えながら歩いていた。家と、飼い主を失った犬達だ。彼等を何とかしてやりたくても、私の住んでいた文化住宅も倒壊し、5時間ドンと一緒に埋まっていて、犬と私だけが出してもらい、何も持っていなかった。

年齢のせいか、地震で怪我をしたのかよく解らないが、大きな黒い犬は、後足がちゃんと使えなくて、よろけながら歩いていた。2、3日見かけたが、(私は1週間程病院に居たから、正確には10日位かもしれない)あまりにも哀れで、誰かが引き取ったと聞いた。
もう1頭、雨なんか降ってないのにびしょぬれになり、痩せこけて、表情のない顔で、よろよろと歩いていた白い犬も気に懸かったが、その犬の消息は知らない。
その後、ボランティアの人達が、犬達を回収し、里親を探して引き取ってもらったと、マスコミで報道された。

犬達が遠ぼえをすると、余震が来た。
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