神社で、茅の輪潜りがあって、後でそれを燃やした。
ドンと行った時は、もう火は消えていた。しかし彼は、その中の熾きを拾おうと、鼻を突っ込んだ。
熱かった。慌てて鼻を引っ込めた。それから、ブルブルとかわいらしく頭を振っていた。
初めて階段を降りた時、彼はどうしても最初の一歩が踏み出せ無くて、一番上でぐずぐずしていた。
私がどんどん先に降りて呼ぶと、震える前足をやっと踏み出した。落ちそうな勢いで、私のところまでやって来た。
そんな彼は、後にとても階段好きになった。見かけると、どうしても登らずにはいられないらしく、腰を痛めた後も、途中で動けなくなったが、やっぱり登って行った。
彼は寝る前の散歩の後、体を拭いた。初めて拭いた時、水の入った大きな洗面器をくわえて引きずった。まだ子犬だったのに、顎の力の強さにびっくりした。
最初の年は、色々と面白い事をしてくれた。思い出すと、懐かしくて、なんだか泣きたい気分になる。
2005年12月18日
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