1996年1月1日
仮設での始めてのお正月を迎えた。
テレビを見て、日付がかわったので、おめでとうを言い合った。
しかし、なんだか物足りない、なんだか変だと思った。
気が付いた。
この場所では、いつも耳にしていた新年の挨拶の、船の汽笛が聞こえないのだ。
ちょっぴり物足りなく思いつつ、JR垂水駅の所にある海神社に、妹と、ドンを連れて出かけた。
人がいっぱい居て、鳥居の外まで並んでいた。
夜の、ひっそりした神社を想像していたので、ちょっと驚いた。
並んで参拝して帰ったと思うけれど、全然記憶にない。
明るくて、賑やかな人の群れしか印象に残っていない。
それから、八幡さんにも行ったと思うけれど、こちらも、印象がない。
私としては、静かで、雰囲気があった兵庫の方がはるかに良かった。。。
2007年01月04日
2007年01月03日
2006年10月19日
不思議な入り口
垂水に住んで、ドンと散歩に行った時、坂の上の学校の横を通り抜けて、塀が続く所に出た事があった。
何で出来た塀だったかな?
塀は日陰になっていて、その真ん中にぽっかりと、ドア程の大きさの入り口があった。
その向こうは、白く日が射していて、呼び招いているように見えた。
行かずはにいられない。
ワクワクとしながら、通り抜けた。まるで魔法の国にでも入っていくような気分だった。
出てみると、人の住む家が建ち並んでいるだけだった。
少しその近辺を歩いてみた。ただの普通の町並みだった。
(今思い返しているが、人も車も見なかったな。白い陽射しが射していただけだ。。。)
戻って、入り口を通り抜け、少し離れて振り返ると、陰に縁取られた白い道が見え、またしても、行ってみたくなった。
わたしを呼び込む不思議な感じの入り口だった。
何で出来た塀だったかな?
塀は日陰になっていて、その真ん中にぽっかりと、ドア程の大きさの入り口があった。
その向こうは、白く日が射していて、呼び招いているように見えた。
行かずはにいられない。
ワクワクとしながら、通り抜けた。まるで魔法の国にでも入っていくような気分だった。
出てみると、人の住む家が建ち並んでいるだけだった。
少しその近辺を歩いてみた。ただの普通の町並みだった。
(今思い返しているが、人も車も見なかったな。白い陽射しが射していただけだ。。。)
戻って、入り口を通り抜け、少し離れて振り返ると、陰に縁取られた白い道が見え、またしても、行ってみたくなった。
わたしを呼び込む不思議な感じの入り口だった。
2006年09月03日
2006年08月24日
平磯の公園
垂水港の東側に、平磯の公園がある。
JRと国道に沿った横に長い公園で、埋め立て地である。
わたしが若い頃、ずーっと工事をしていたような記憶があるが、1995年には、緑の多い立派な公園になっていた。
いろんなスポーツ施設や、海釣り公園があった。
最近は明石大橋がよく見える、恋人岬とか言うものも出来ているらしい。
母が通うデイサービスも、その公園の入り口近くにあった。
その公園は、ドンと散歩に行く場所でもあった。
遊歩道がずーっと続き、所々に歌碑が建っていた。
まだ、工事中の所もあって、囲いがしてあって、ダンプが走っていた。
誰もいない休日に、こっそりと中に入ってみた。
土が積み上げられた土手の上を、妹と、ドンは歩いていた。わたしは少し見上げていた。
期待していたらごめんなさい、何の事件も起きません。
ただ、ドンの立派な手足が目についたと言いたかっただけです。
その年のドンは12歳にしては、何故かとても逞しく見えた。
東の端まで行くと、コンクリートの階段があって、少し海の近くに降りて行けた。
そこからいつも、なんだか残念に思いながら引き返した。
JRと国道に沿った横に長い公園で、埋め立て地である。
わたしが若い頃、ずーっと工事をしていたような記憶があるが、1995年には、緑の多い立派な公園になっていた。
いろんなスポーツ施設や、海釣り公園があった。
最近は明石大橋がよく見える、恋人岬とか言うものも出来ているらしい。
母が通うデイサービスも、その公園の入り口近くにあった。
その公園は、ドンと散歩に行く場所でもあった。
遊歩道がずーっと続き、所々に歌碑が建っていた。
まだ、工事中の所もあって、囲いがしてあって、ダンプが走っていた。
誰もいない休日に、こっそりと中に入ってみた。
土が積み上げられた土手の上を、妹と、ドンは歩いていた。わたしは少し見上げていた。
期待していたらごめんなさい、何の事件も起きません。
ただ、ドンの立派な手足が目についたと言いたかっただけです。
その年のドンは12歳にしては、何故かとても逞しく見えた。
東の端まで行くと、コンクリートの階段があって、少し海の近くに降りて行けた。
そこからいつも、なんだか残念に思いながら引き返した。
2006年08月20日
いやあ、ここは何処だろう?
1995年のドンはとても元気だった。
毎月何かしら病気をしていたのに、何の病気にもならなかった。
そして、住まいを中心にして、遠出をした。
JRの一駅を、東にも西にも行った。
ある日、彼はバス道を通り越して、くねくねと曲がる坂道を上って行った。
続きを読む
毎月何かしら病気をしていたのに、何の病気にもならなかった。
そして、住まいを中心にして、遠出をした。
JRの一駅を、東にも西にも行った。
ある日、彼はバス道を通り越して、くねくねと曲がる坂道を上って行った。
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2006年07月09日
2006年06月26日
たぬき
ある日、仮設内の散歩の途中で、たぬきを見つけた。
こんもりと木が茂った斜面の横を流れる、小さな溝の中から顔を出していた。
ドンはうれしくなって、顔を寄せていった。
たぬきはぴょこんと引っ込んで、溝伝いに奥に逃げ込んだ。
匂いを追って、ドンは追いかけて行った。
そこは、仮設の裏口が並んだ細い道だった。
仮設を抜けると、木がまばらに立っているちょっと開けた所があった。
その辺で居なくなったらしい。何度もその辺りの溝を往復して匂いを嗅いでいた。
たぬきを見かけた場所に来ると、彼は必ず、仮設裏に入って行くようになった。
3度目に、中の人が出てきて、あんた、普通の家の裏口に勝手に入ってくるか?!!と叱られた。
うっかりしていた。ここに建つ他の仮設は、裏も表も丸見えで、プライバシーが存在する事を忘れていた。
ごめんなさいと言って、それ以後行かなくなった。
ドンには理解出来なかったが、毎回駄目だと言った。
こんもりと木が茂った斜面の横を流れる、小さな溝の中から顔を出していた。
ドンはうれしくなって、顔を寄せていった。
たぬきはぴょこんと引っ込んで、溝伝いに奥に逃げ込んだ。
匂いを追って、ドンは追いかけて行った。
そこは、仮設の裏口が並んだ細い道だった。
仮設を抜けると、木がまばらに立っているちょっと開けた所があった。
その辺で居なくなったらしい。何度もその辺りの溝を往復して匂いを嗅いでいた。
たぬきを見かけた場所に来ると、彼は必ず、仮設裏に入って行くようになった。
3度目に、中の人が出てきて、あんた、普通の家の裏口に勝手に入ってくるか?!!と叱られた。
うっかりしていた。ここに建つ他の仮設は、裏も表も丸見えで、プライバシーが存在する事を忘れていた。
ごめんなさいと言って、それ以後行かなくなった。
ドンには理解出来なかったが、毎回駄目だと言った。